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Author:くまさかよしと
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| 推理小説 |
推理小説を読んでいて、いつもなら「犯人は誰だ」なんてことを考えずに ただ話の展開に振り回されながら読み進めていくところを 今回はちょっとそんなところにまで気を回しながら読んでみようと。 そうするとなかなかにオモムキも違ってくる。 展開がますますもってこちらを振り回してくる。 それで本が手放せなくなってしまって今日は うちから徒歩で45分くらいの大きな公園まで本を読みながら歩き 着いてからもすこしばかり地面がこんもりとふくらんだ丘みたような場所でもって 座り込んで本をむさぼり読んでいると、隣で全く同じ本をヤング☆ナッツのリーダー 久保勉くんも読んでいる。 これは、とばかり話しかけて犯人が分かったかどうかお互いに聞きあい まだと分かると情報を交換しあう。 そうなんだ、分かりそうで分からないんだ。 しかしここでリーダーと会えたのはよかった。 この情報交換で、この本の表紙に謎の手がかりが隠されていることが確信された。 この本の表紙には河が描かれており、向こう側にはエッフェル塔、こちら側には恐竜と老婆がいる。 「この老婆、何処かで会ったんだよ。」などと言いながらリーダーは公園を国道側の出口から出ていってしまった。 それから本を読み進めるのをやめて、この謎に向き合ってみようと考えた。 公園をうろついていると劇団スパンドレル/レンジ主催の松本さんが汽車に乗り遅れて途方に暮れていた。 お久しぶりですなどと声をかけて、僕が今抱えている謎を松本さんにぶちまけた。 松本さんは親身になって聞いていてくれたけれども駅のホームには誰もいない。 そうだった松本さんは汽車に乗り遅れて途方に暮れていたんだっけ。 別れ際に松本さんは「この塔はエッフェル塔じゃないよ。」と教えてくれた。
そうか、この塔はエッフェル塔じゃないのか。 と町を歩きはじめるといつの間にか真夜中になってしまっていて いつも夜中でもにぎやかな街は静まり返ってしまっていて、ちょっと恐い。 なにやら大きなダクトのようなステンレス製の箱が見える。 そのなかに表紙の老婆が冷凍されていたのだ。 この冷凍老婆を解凍できるのは彼しかいない。 そうだ、彼を呼ばないと!
というところで、汗だくで飛び起きた。 彼って誰だったんだろう。
なんて考えながら明け方に家を出て、45分歩いて公園で本を読んだ。
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